【wRAA, wRC】NPB(2019)セイバーメトリクス野手指標の算出⑤
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打撃力指標wOBAに、リーグ平均と比較する観点を加味した、wRAAとwRCを算出する。
追加する指標
いずれもwOBAの応用指標。
wRAA (weighted Runs Above Average)
- 打者の得点貢献度
- リーグ平均の打者が同じ打席数立った場合と比べて、何点多く貢献したか
計算式
$(wOBA - リーグwOBA) \div wOBAscale \times 打席$
$wOBAscale = 1.15(MLB)$ $wOBAscale = 1.24(NPB)$
※ wOBAは、係数にwOBAscaleをかけることで、出塁率と同スケールの値にしている。ここではwOBAscaleで割ることで得点スケールに戻している。
wRC (weighted Runs Created)
- 打者の得点貢献度
- リーグ平均得点力をベースに、
wRAAと合わせて何点分貢献したか
計算式
$wRAA + (リーグ得点 \div リーグ打席 \times 打席)$
実装
WOBA_SCALE = Decimal('1.24')
def wraa(hitter, league):
wraa = (Decimal(hitter['wOBA']) - Decimal(league['wOBA'])) / WOBA_SCALE * Decimal(hitter['打席'])
return str(wraa)
def wrc(hitter, league):
wrc = Decimal(hitter['wRAA']) + (Decimal(league['得点']) / Decimal(league['打席'])) * Decimal(hitter['打席'])
return str(wrc)最新の成績は以下から閲覧できます。
おわり
セリーグの場合、リーグ平均成績には、投手の打撃成績を含まないことが多い模様です。指標の意味を考えれば納得。
wRAAやwRCは総合指標WARの計算にも用いられるなど重用されている。
